お土産として家でも楽しめる!岩手名物のお蕎麦3選

岩手のお蕎麦といえば「わんこそば」が有名です。
「わんこそば」は歴史があり独特なお蕎麦の食べ方で人気ですが、地元民にとってみれば家で蕎麦を食べることが普通なのです。
そんな時はやはり美味しい蕎麦を購入します。
そこで今回は「お店」で食べるお蕎麦ではなく、持って帰ってもらいたい「お蕎麦(主に乾麺)」をご紹介いたします。

『岩手名物土川そば』

一つ目は「土川そば」です。岩手県北の蕎麦風土が活かされたお蕎麦です。
「土川そば」は自家製粉したそば粉で風味豊かです。
筆者の家庭でも蕎麦と言ったら選ぶのは「土川そばです。
こだわりの製法で美味しい、田舎蕎麦好きにはたまらない逸品です。

「岩手名物土川そば物語」「岩手名物土川そば」と似たパッケージで微妙に違う商品名のものが売られています。
よく似ていますが、別の製品ですのでご注意ください。

古舘製麺『やませそば』

二つ目は「古舘製麺」のお蕎麦で
明治42年創業で地元の蕎麦にこだわり続けてきた製品です。特にお勧めなのが
「韃靼蕎麦」そして「やませ蕎麦」です。韃靼そばは普通の蕎麦よりもルチン含有量が高く健康志向蕎麦として人気があります。古舘製麺では以前よりこの韃靼蕎麦を提携農家で栽培し商品化してきました。

「やませ」は春から夏にかけて吹く湿った低温の風のことで、岩手三陸地方の特徴的な気候です。
この気候は稲作には向かず、雑穀文化が広まったと言われています。

そんな気候風土だからこそ広まったお蕎麦の文化が名前の由来なのでしょう。

北舘製麺『八幡平やまいもそば』

三つめは「北館製麺」のお蕎麦です。
「ただ、うまい蕎麦を」という想いの詰まったお蕎麦を提供している北館製麺。
国内のそば粉を使用しているそうですが、主に土からこだわって栽培している岩手県八幡平市の自社農場の蕎麦を使用しています。
地元に愛される、安心・安全・美味しいお蕎麦を提供しています。
新そば、打ち立て蕎麦もありますが、ちょっと変わり種としておすすめなのが、繋ぎに山芋を使用した「八幡平やまいもそば」です。
のど越しがツルっとしていて「あ、また食べたいな」と思う商品です。

その他の蕎麦商品

今回は3つのおススメお蕎麦(製麺会社)をご紹介しましたが、蕎麦にも様々な種類があります。長いお蕎麦だけではなく、おススメの蕎麦商品もあります。
「ソバの実」「韃靼そば茶」「そばかっけ」などです。

ソバの実とは?


ソバの実は蕎麦殻を取り除いたもので、茹でたり炊いたりして使用します。あまりくせがなく、小さめに刻んだ生野菜と合わせるなどして、スプーンで食べるサラダのレシピをよく見かけます。また茹で戻した蕎麦の実をタルタルソースに合わせると独特な食感になり癖になる人もいます。

韃靼そば茶とは?

韃靼そば茶に使われている「韃靼そば」はもとは漢方薬にも利用される苦味がある蕎麦ですが、「韃靼そば茶」になると風味が豊かで、夏は冷やしても美味しくいただけます。
普通のそば茶よりもなんとなく香ばしい味が特徴的です。

そばかっけとは?

そして「そばかっけ」は馴染みのない方もいるかもしれません。
普通の長い形をした蕎麦とは異なり、約10センチ四方の正方形に近い蕎麦なのです。
地域によっては、切り蕎麦がぜいたく品だったころに、蕎麦の切れ端を食べていたという歴史があります。
また名前のかっけは、「食べてよ」という意味の「かっ、、けぇ」が由来と言われる説もあります。

そんな長くないお蕎麦、「そばかっけ」の食べ方は様々です。
茹でてだし汁で食べたり、野菜やキノコをたくさん煮込んだお汁に裂いて入れて食べるのもおすすめです!

ご紹介した製品を買える場所

今回ご紹介した商品は、岩手県内お土産店、盛岡駅土産店、盛岡市内の岩手県産品を扱うお店などで購入可能です。
「そばかっけ」も同様に県内のスーパーで見かける商品ですが、乾麺ではなく「生タイプ」のものは要冷蔵商品ですのでご注意ください。

もちろん参照リンク先のWebサイトから注文をすることも可能です。


岩手の蕎麦は、東北地方の冷涼な気候風土がもとになっています。
厳しい気候のためにコメが育たず、雑穀を主に自給自足をしていた地域もあるほど、栄養面でも優れた食品です。

そんな蕎麦が名物の岩手を訪れた際は、わんこそばなどを現地で堪能していただくのももちろんですが、今回ご紹介した商品など、お土産としても岩手の蕎麦を楽しんでいただけたらと思います。