これを知れば沖縄通!焼物市場 壺屋やちむん通り

出典: 沖縄物語
修学旅行や卒業旅行先として、人気が高い沖縄県。
年々観光客数は増加、そして去年(2019年現在)、1億人近い観光客が訪れました。

沖縄観光といえば、国際通りや美ら海水族館、ダイビングスポットなどで有名ですが、今、400年続く人気の伝統工芸、「やちむん(焼き物)」が普段使いできるカワイイお土産として、注目を集めています。

古くからお土産として知られているやちむんですが、近年、若手の陶芸家が増え、現代風テイストのやちむんが楽しめるようになりました。

今日は、焼物に興味のない若者も必見!これを知れば沖縄通!
歴史ある市場「壺屋やちむん通り」の今について、ご紹介いたします!

これを知れば沖縄通!基本知識『やちむん』とは

出典: 沖縄物語

沖縄の方言で、焼き物を意味するやちむん。

沖縄のやちむん(焼物)といえば、鮮やかな色の大胆な絵付を特徴としています。

琉球王府時代、朝鮮人陶工によってやちむんの技術はもたらされ、当時は輸出入用の泡盛や海産物を入れたりする壺として作られていたそうですが、時代を経て、皿や器といった日用品に変わり、現在に至ります。

やちむんの伝統的な柄には、唐草柄や魚、エビなどがありますが、例えば、
唐草柄は子孫繁栄、魚柄は富と幸福というように、それぞれに意味があります。

ちなみに、沖縄の織物で使用され、やちむんにもあるミンサー柄ですが、「いつの世までも末長く」という愛の意味が込められているということで、恋人へのお土産や結婚式の引き出物としても活用できますね。

これを知れば沖縄通!壺屋やちむん通りとは

壺屋やちむん通りは、沖縄の伝統工芸「やちむん(焼き物)」の窯元やショップが多数集まる通りです。日用使いできる茶碗から、高級な壺やお皿、さらには守り神のシーサーまで、幅広く販売されています。

路地の石畳、赤瓦の屋根、ノスタルジックで風情ある通りは、散歩コースとしても楽しめます。

またやちむん通りは、国際通りに近く、平和通りとも接しており、アクセス抜群。

活気溢れる国際通りの賑やかさを味わったあと、沖縄らしさ溢れる平和通りののんびりとした空気を吸い、静かなやちむん通りの重厚感を感じる…と一度に三度おいしい、贅沢な旅が可能です!

これを知れば沖縄通!若手作家が今熱い!

そんな伝統の香り深い壺屋やちむん通りですが、今、若手の陶芸家が増え、様々なテイストのやちむんが楽しめるようになりました。

伝統的な鮮やかな色の大胆な絵付から進化!
今では、洋風テイストに、可愛い絵柄、絵本の世界から飛び出してきたような色合いのもの、様々な壺屋焼が楽しめます。若い世代にも壺屋焼を身近に感じれるものが増え、今後も注目されること間違いなしです!

ここでいくつか、壺屋やちむん通りにある、お店や若手作家作品を紹介したいと思います。

国吉真由美さんの作品

こんな質感見たことない!
まるで、グリム童話の挿絵が現実に飛び出してきたような材質と
茶色いやさしい雰囲気が特徴的な国吉さんの作品。
物珍しさと雰囲気に押され、思わず買ってしまうこと間違いなしです。
販売は壺屋やちむん通りを一歩抜けた、桜坂劇場にておこなっております。

ヤッチとムーン

外観の可愛さからついつい入店してしまうショップです。
木の柔らかな温もりに包まれた店内は、オリジナルのクマ柄の食器が並び、きっとあなたは「かわいい!」の言葉を我慢できないでしょう。女の子をくすぐる、フォトジェニックなお店です。店の外では、可愛らしいクマさんがお出迎え。小さな扉をくぐると、かわいらしい食器で溢れ、おとぎの国にきたような気分になります。
ヤッチとムーンオリジナル商品「つぼっくま」は可愛さのあまり、声を出して笑ってしまうほど。必見です。

育陶園

若い作家さんたちが、一丸となって作られた陶器が並ぶこのお店。
「その時代に必要とされるモノづくり」を目指しているということもあり、新しさの中に伝統的な深みもあり、その格好良さでついつい手に取ってしまいます。

おすすめは、唐草線彫のお茶碗です。どことなく北欧テイストを感じる、優しい白をベースとして、茶色の唐草線が彫られており、伝統を守りながらも新しい、魅力的な作品で、お土産としてぴったりな一品です。

公式サイト:https://www.ikutouen.com/

今回は、観光名所で古くから知られている、壺屋やちむん通りの”現代風作品”を中心にご紹介いたしました。伝統的なやちむんはこれまで沖縄県内外で広く愛されてきましたが、若手作家の活躍で、一層、壺屋やちむん通りの発展が期待できますね!
焼物に興味のない方も、一度壺屋やちむん通りを歩いてみて、伝統と革新両方の風を感じてみてはいかがでしょうか。