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それが「下部温泉」です。
ここでは日本の名湯百選にも選ばれている下部温泉を紹介していきたいと思います。
下部温泉の歴史
山梨県は昔は甲斐の国と呼ばれていました。
その歴史が記されている「甲斐国史」によると平安時代の836年、この地に熊野権現が現れて源泉が湧いたとされており、この源泉を中心にして下部村ができたとされています。
鎌倉時代には法華宗の開祖である日蓮が、室町時代には塩山向嶽寺の開祖・抜隊得勝が湯治を行ったと言われており、その後、武田氏の公認湯となっています。
武田信玄の父親である信虎が愛用していたとされており、信玄の時代にこの地を領有していた武田二十四将の一人、穴山梅雪が再建したことによって江戸時代には湯治場として人気の場所となりました。
現在でも「信玄の隠し湯」としての伝説が残っており、武田氏ゆかりの温泉として人気を集めています。
下部温泉の効能
下部温泉の泉質は単純鉱泉で、旧源泉は低温、新源泉は高温のものとなっています。
その効能は、「慢性関節リュウマチ・慢性筋肉リュウマチ・神経痛・神経炎・冷え性・疲労回復・骨及
び関節などの運動機能障害・打撲・外傷性の後療法・切り傷・やけど・手術後の療養」
となっており、飲用することもできます。
飲用した場合は、「胃弱・便秘性・胃酸過多・胃炎」に効果があるとされています。
近年の下部温泉とアクセス方法
旧源泉はもともと低温でしたが、さらに地下水の流入などによって温度が下がっていきました。
これを受けて付近で新たな源泉を探したところ 2006 年に高温の源泉が発見されました。
最近では旧源泉と新源泉を併用して使用しています。
温泉郷は毛無山から流れる下部川に沿ってあり、緑豊かな山あいに温泉宿が並んでいます。
下部温泉駅前には温泉街で最大の下部ホテルがあります。
アクセス方法
電車の場合 :身延線下部温泉駅から県道 415 号線沿いに 2.5km
自動車の場合:中部横断自動車道下部温泉早川 IC から国道 300 号線を経由して 5 分
連絡先 :下部温泉旅館組合事務局 0556-36-1870